顧問のご紹介
今回、第1回の連絡会開催にあたりまして、「長野県は宇宙県」連絡協議会の後援と「長野県は宇宙県」を中心になって進めていただいている以下のお三方に顧問をお願いし、ご快諾いただきました。
また、連絡会にも参加してくださいました。
顧問のみなさま
- 縣秀彦 先生(国立天文台 天文情報センター)
- 衣笠健三 先生(国立天文台野辺山宇宙電波観測所)
- 大西浩次 先生(長野工業高等専門学校)
発足時にお寄せいただいたメッセージ
縣先生より
長野県天文愛好者連絡会が目指すサイエンスコミュニケーション(SC)とは、科学知識や文化が、より大きいコミュニティの文化の中に吸収され、変質し、その結果が科学にも跳ね返ることで、長野県のみならず国際社会や個人に影響を与えていく過程。
天文・宇宙分野でのSCは、利便性や経済発展のためのみではなく、子どもたちや市民と専門家が科学を通じて繋がっていくことで、精神的に豊かに生きるための糧となる「科学文化」である。
夜空を見上げて宇宙を探究することは、昔から人間の知的好奇心のなせる業であり、その成果が必ずしも文明の発展や経済活動に直接関与しなくても、芸術や文学、スポーツと同様に文化的な活動として尊重されるべきであろう。
「長野県は宇宙県」とその関連事業・団体の取り組みに期待しています。
衣笠先生より
長野県天文愛好者連絡会の発足をたいへん楽しみにしています。
環境のたいへん恵まれた長野県を足場に活動をされている皆様が相互につながりを持ち、情報を共有して、さらに活動を深めていくことができることはたいへん喜ばしいです。
「長野県は宇宙県」の目指すものの一つの現れではないかと思います。
どのように進んでいくのか、進んでいきたいかを皆さんで考える機会になれば、うれしいです。
どうぞよろしくお願いします。
大西先生より
長野県は星の美しいところです。
街の中から短時間で満天の星空が見えるのです。
こんなにすばらしい場所は、全国を探しても長野県だけです。
この街と星空が近いことがなんといっても自慢のできるところですね。
ところで、最近、中性子星合体に伴う重力波とキロノバと呼ばれる合体に伴う増光現象が観測されましたね。こんな現象を観測しようとしている望遠鏡が長野県内にあります。この現象の観測で、私達の体を作っている元素の起源も相当わかってきました。
「私たちのからだは星くずから出来たのだ」と。
だから、星空を見上げると懐かしく感じるのかも知れません。
ちょっと星のことだけでなく、人のことを思うともっと長野県内の星空がさらに楽しくなるかもしれませんね。
長野県内の天文愛好家にネットワークが出来たらどうでしょう。きっと楽しいに違いありません。
「人も星も長野県」などと言われるような、そんなネットワークを作りませんか。